LiComm社 Kim代表取締役副社長/Ph.D 



北東アジア各国の光通信産業の発展は目覚しく、近年韓国でも技術力を背景に新しいベンチャ企業が数多く生まれました。そのひとつLiComm社の研究開発を統括しているKim副社長/Ph.Dに今後の戦略を取材しました。

Jeong Mee Kim博士
LiComm社代表取締役副社長。アラバマ州 Huntsuville市は航空宇宙局(NASA)と光通信研究で有名です。州立アラバマ大学で物理学博士号取得、韓国標準研究所(KRISS)勤務後、約45000名を擁する三星電子のR&Dセンターで光増幅器の研究に従事、その研究成果をもとにスピンオフ、三星企業城下町の水原市に1999年末に LiComm社 を設立し今日に至る。

Dr.Jeong Mee Kim  水原市中央駅前

会社設立後順調に成長してきましたか?
EDFA関連の保有特許(韓国および外国)を武器に1999年末三星電子、三星半導体などの企業が集中している人口100万人都市の水原市に会社設立しました。2000年 1.1Bウォン、2001年 2.5Bウォン、2002年 3.0Bウォンの売上を達成することが出来ました。2003年は4.5Bウォンの売上を計画し、光増幅器分野ではコアネットワーク系高性能機種からメトロ、アクセス系向け製品へ広くラインアップ強化をしていきます。 これまで順調な売上増の理由は LiComm のクイックアクションと万全のサポート体制により韓国システムメーカ市場をほぼ独占、開発製品の性能評価にも80ch、2000kmの光伝送試験が可能な体制をとり、システムメーカに適切な助言とシステム上の問題を事前に解決、提言できるからです。 また韓国テレコムなどから2年間に渡る政府特別プロジェクトも受注、ちょうど1年目を終了したところです。
ISO9001も認可取得し品質維持に努めています。 またその間 EDFAの高速トランジェント制御などで優れた新技術保有したフィナンシャルベンチャ企業として政府や銀行関係から表彰されました。同じく三星中央研究所出身の生粋の技術者であるKim社長ともども一丸となって事業運営しています。 約90%の売上比率を占める光増幅器(EDFA、Raman)関連事業のほかに、試験装置(DWDM用安定化光源)、センサ/光送受信装置という3つの事業で構成されます。

韓国の通信市場をどう見ていますか?
韓国コアネットワーク市場はLucent、Nortel、ONIなどに独占され、残念ながら三星、LGなどはコア/メトロ市場向け光通信機器開発から撤退しました。しかし三星はアクセス市場向け通信機器開発を継続し、全般的にはPON技術を中心としたメトロ/アクセスシステム開発が韓国電子通信研究所(ETRI)、韓国光技術院(KOPTI)、韓国科学技術院(KAIST)、韓国情報通信大学(ICU)などを中心に産官学協同で進んでいて、多くのベンチャ企業を含む企業群が参画、システム研究開発が活発で LiCommにもチャンスがある。韓国の光増幅器市場規模は2003年で100億円と推定しています.

LiComm社の光増幅器製品群の強さは何処にありますか?
やはり超小型(90x70x12mm)、低消費電力であり、フラットな波長帯域特性、C/L/C+Lバンド全域カバー、高ダイナミック特性、最大25dBm以上の高飽和出力特性、最悪5dBの低雑音特性、OADM用途でのダイナミックトランジェント抑制機能、自動ゲイン制御機能、2.5G/10G/40Gbps長距離/メトロDWDM光伝送システム対応、直線性重視のCATV用、マイクロプロセッサ搭載による励起LD駆動電流や温度制御、入出力モニタによるAPC/AGC制御、RS232Cによるリモート制御およびモニタ、アラーム送出機能など高機能高性能だからです。また開発生産体制はISO9001に準拠し、製品の信頼性にお客さまは満足しています。また最近TL9000(国際認証、テレコミニュケーションリーダーシップ)の認可も取得しました。

今後の開発戦略として何をお考えですか?
主力事業の光通信用増幅器の事業強化は当然です。 一方OFC2003展でFBGセンシングスキャナ、光トランスミッタ、レシーバを発表しました。スキャナはFBGつきファイバ内で折返してきた光がトンネルや橋などの構造物の歪に比例し波長シフトする効果を測定する装置で、欧州の顧客要求で緊急開発しました。エンジンモニタなども含めると光センサ市場は大きいので、今後製品開発を積極的に進めるつもりです。

今後の海外展開は?
ここ数年、OFC、NFOEC、ECOC、InterOpt、FOE展などに積極出展してきました。少しずつ新たな顧客との関係が深まりつつあります。 一方現在の輸出先としては英国、ベルギー、インド、インドネシア、日本、中国、米国などですが、米国と日本への拡販を優先的に努力をしたいと考えています。

今後の事業戦略は?
顧客要求を徹底的に取り入れ、さらなる光通信用高性能光増幅器開発を中心にラマン増幅器など製品多角化、C/LあるいはC+Lバンドをカバーする安定化光源装置、かつ新たな光センシング領域へ事業拡大していきます。 特に最大8ch、ch当り最大センサ波長数64のFBGセンシングスキャナ、またSMFでのゲイン15dB、ゲイン平坦度1dBの超長距離/長距離およびメトロ伝送システム用ラマン増幅器は今後の期待商品です。 顧客満足へ品質維持、納期短縮(既開発品は数量により1−2週間、カスタム品は4週間以内)、価格は性能機能により$1000以下から$3000で鋭意市場価値を提供していきます。

製品(左から Metro EDFA、 DWDM EDFA、WDM Raman Fiber Amplifier)              

             

http://www.licomm.com