特別寄稿
ElectroniCast Stephen Montgomery

LAN/プレミスデータネットワーク用メディアコンバータ市場予測

メディアコンバータを利用すると、ネットワーク管理者は安価にアップグレードソリューションを導入できるLAN/プレミス用メディアコンバータ世界需要が増加

 帯域増、デスクトップへの接続性やネットワークするープットの向上に対するユーザのデマンドは強い。これは世界的なブロードバンド接続需要の急増と一致するものである。インタラクティブなマルチメディア端末、テレビ会議、大容量データベースへの迅速なアクセスは、目に見える生産性向上のツールと見なされている。しかし、こうした能力の拡張は、現状のネットワーク製品を捨てることなく実現できることが要件となる。

 LANはますます拡大し、複雑になってきている。LANの再配置、拡張などは急速である。これは、組織変更、コンピュータ利用の進化、分散コンピューティングのトレンド、複雑化するLANが要因となっている。ケーブルネットワークとして構築されたLANが、このように絶えず変化していると、運用コストの増加、仕事の中断をもたらすことになる。

 ネットワーク管理者は、既存のネットワークを別の伝送媒体に変更する必要に迫られることがよくある。例えば、銅線から光ファイバ、マルチモードファイバからシングルモードファイバ、あるいは同軸からUTP銅線へ、と言った変更だ。メディアコンバータを利用すると、こうした変更は安価に実現できる。管理不要(単純な伝送媒体変更)装置は、応急処置、「バンドエイド」ソリューションと見なされてきた。ネットワークの完全なオーバーホールがなされるまで伝送媒体の混在で行くというソリューションだ。自動化あるいはソフトウエアによって機能アップされた管理ツールも強い成長の兆しを見せている。これによって従前の装置のパフォーマンス向上も期待できる。

管理不要LAN/プレミスネットワークメディアコンバータ市場は2008年に43700万ドル

 ElectroniCastの最新の調査によると、管理不要LANメディアコンバータ装置の世界消費需要は2003年で19300万ドルに達した。北米が最も多く8600万ドルだった。ヨーロッパは市場シェア35%6800万ドルだった。消費需要から見た市場トレンドは、図1に示されている。2003年の日本/太平洋地域の市場シェアは相対的に低く、17.6%。しかし、2008年にはこの地域は世界市場の26.8%を占めると見込まれる。日本/太平洋地域は、再構築および新規導入が進んできており、2008年までにはレガシーネットワークの過剰感の兆候が現れるものと考えられる。南米およびその他の地域では、ベースが低いところからのスタートであるので、成長は力強い。

メディアコンバージョンのタイプ

 ここでは、ElectroniCastは次の3つの基本的メディア変換を取り上げる。

  ・
銅線/ファイバ(SMF/MMF)
   銅線/銅線(同軸/ツイストペア)
   MMF/SMF

ツイストペア銅線から光ファイバへの変換が管理不要LANメディア変換市場では優勢となっている。しかし、図2にあるように、MMFが銅線に取って代わるに連れて、MMFからSMFへの変換が伸びるようになることが期待される。

 100Mb/s以下のデータレート、特に50Mb/s以下では光信号を使う必要はない。代わりに、これらのリンクでは電気による伝送がツイストペア(CAT5もしくはCAT5eCAT6、地域によってはCAT7/レベル7)あるいは同軸を用いて行われる。しかし、光伝送が必要なアプリケーションもある。その理由としては次の点が考えられる。
 
  500mを超えるリンク距離
  EMIRFへの対抗が必要な場合
  光ソリューションは遙かに広い帯域がとれ、長い同軸ケーブルを張る場合のように電圧を上げなければならない、と言うことはない。

  トランシーバ間は完全に電気的アイソレーションができているので、アースが不要。
  光ファイバケーブルにタップすることはほぼ複脳なのでシステムセキュリティが向上する(セキュリティ用のCCTVなど)

横系は銅線が主流

 ワイヤリングクロゼットからワークエリアへのリンクはLANホリゾンタル・ケープリング(横系)と規定されている。横系では、ツイストペア(TP)銅線が、2003年世界需要の87%を占めている。特に、100Ω、24AWGUTP4ペア、CAT3455eもしくは6のグレードの銅線。2013年には、横系銅線消費需要()61%まで減少する、これはファイバがデスクトップまで来るからである。

バックボーンの主流は光ファイバ

 2003年、LANキャンパスバックボーン(ビル間)では、世界の消費需要の56%SMFが占めた。LAN/プレミスデータネットワークでは、UTPと光ファイバケーブルが一般に使われているが、製造業などのノイズの多い環境ではEAMRF対策でハイパフォーマンス同軸ケーブルが優れたソリューションとなっている。

 同軸ケーブルは、かつてはLANの主流だったが、伝送媒体としては消えつつあり、標準ベースのモデルからは外されてしまっている。ツイストペアケーブルでは、CAT3(音声グレード)CAT4(16Mb/sまで)は、CAT5CAT5eCAT6(100Mb/s10Gbps)に取って代わられている。10Gbpsリンクは一般には光ファイバで行われるが、50100フィートではCAT6が推奨されている。

高速データ通信ネットワークの将来

データ通信の拡大は過去20年余り、つから強く堅実に推移してきた。このトレンドは次の10年も継続されるものと考えられる。1970年代に議論された分散データ処理は、今や根付いていると言ってよい。ネットワークの個々の端末や周辺装置も強力になってきている。データネットワークの複雑さが継続的に高まっているので、各ノードの入出力では、ネットワークのメインチャネルで取り扱われるデータレートが高くなっている。ネットワーク間の相互接続距離も広がっている。

新規構築には光ファイバ

 これらのトレンドは、多くのアプリケーションでは、銅線の能力を超えた伝送需要拡大の契機となっている。幸いにして、伝送距離が延び、大容量/高速伝送に対するこうしたニーズとも合致して、光コンポーネントのパフォーマンスは着実に向上している。一方で、コンポーネントのコストダウンも継続している。銅線と光ファイバの導入コストは同じであるので、オプトエレクトロニクスの価格が低下し、データレートに対する要求が高まると、新規のネットワーク導入では、光ファイバの導入が選択されがちになる。銅線と比べると、ファイバの利点は、システムのアップグレードにともなって、データ伝送レートを高くすることができる点にある。したがって、光リンクは新しいビルのインストレーションでは有力候補となる。また、1970年代半ばに以前に導入された銅線が旧くなっているような建物でも光ファイバは有力な選択肢となっている。

1 LAN/プレミスデータネットワーク用メディアコンバータ、地域別世界史市場フォーキャスト(100USドル)

Figure 1
LAN/Premise Data Network

Unmanaged Media Converter Equipment

Global Market Forecast, by Region (US$, Million)



2 LAN/プレミスメディアコンバータ、メディア変換別世界市場フォーキャスト(100USドル)

Figure 2

Unmanaged Media Converter Equipment

Global Market Forecast, by Media Conversion (US$, Million)